北野天満宮(京都)ずいき祭花傘製作
平安時代から勅祭として行われ、応仁の乱で途絶えた北野天満宮(京都市上京区)の「北野祭」を彩ったとされる高さ4m・直径3mの巨大花傘の製作に当工房がかかわらせていただきました。
「北野祭」は祭神・菅原道真の霊を鎮め、国家の平安を祈るため平安前期に始まりました。神社に伝わる「北野祭礼図絵巻」には、数人がかりで持つ巨大な花傘や獅子舞など華やかな巡行の様子が描かれています。しかし戦乱で行列は途絶え、現在は本殿で神事のみを行う8月4日の「例祭」と、市井の祭である10月1日の「ずいき祭」だけが残っています。
2015年10月1日の「ずいき祭」の還幸祭には花傘の上に鮮やかな生花が飾られ、京の街を練り歩きました。